メモ
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裸足の学校から学ぶこと。
この話をするのはバンカー・ロイ。
彼は優秀な学校を出た。
どんな職業にも就ける優秀な頭と、お金を持っていた。
ある時、足を運んだ貧しい村で彼は「誰かのために働きたい」と思い「井戸を掘る」と両親に告げる。
両親はひどく残念がったようだった。
そこには学校がなかった。
彼は学校をつくることにした。
貧しい価値観に基づく学校だ。
これは「落ちこぼれ」のための学校。
ここでしていることは
「古い、昔の知識が今にも通用するということの証明」
「プロはどこにでもいる」
ということだ。
まず、学校を村の大工が作った。
それから、木を植えた。
水の貯蓄をした。
ソーラーパネルをつけた。
雨漏り対策をした。
学校を出ていない大工が作った建物を偉い人たちは「これは本当に村人がつくったのか?」と疑った。
木を植えたいと学者にいうと「無駄だ。そこに植物は育たない」と言われた。
しかし、実際は大工が建物を作ったし、村の長に言われた通りに木を植えれば緑が育った。
水の蓄えは40万ℓ。四年間その土地で干ばつが起きても大丈夫な量だ。
ソーラーパネルの扱い方を村人に教えたのはヒンドゥー教の僧侶だった。
雨漏り対策は女性しか知らないが、しっかりと伝えられている。
文字か書けなくても、文字が読めなくても、化学や数学がわからなくても、国語も英語もできなくても、たくさんのプロがそこにはいる。
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ここで、21世紀は水の時代になるといわれている。
水のための戦争が起きる。ということだ。
バーチャルウォーターという言葉がある。
バーチャルウォーターとは、仮想水、見えない、見れない水のことである。
私たちは世界からバーチャルウォーターとして1035億㎥/年の水を輸入している。
また、先進国では年間1000ℓ/人の水を使っている。
こんなに多くの水を私たちは何不自由なく使っている。
しかし世界を見てみると、
安全な水はほとんどなく、安全な水が飲めないために多くの人が死んでいる。
世界的にみると女子の学校へ行っている数が少ない。
これは何故か。
彼女たちは毎日水を汲みに行っているのだという。このため学校へ行くことができないのだ。
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また、私たちはエネルギー源に
様々なものを使ってきた。
私たちがエネルギーを得る。このとき、必ず自然界にあるものを使ってきた。
が、そのどれを使うときも必ず環境問題が起きるのだ。
森林の減少
石油・石炭の枯渇
騒音‥
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この二つの問題を含んでこの裸足の学校について考えてみる。
太陽光は、今現在で一番環境に配慮したエネルギー源であると考えられている。
水を貯蓄することは生活の保障になる。
バンカー・ロイは、この貧しい村で村の緑を増やし、水をため、電力を得ている。
彼は、外部から様々なことを知り、それと同時に「このことはあの人に」「あのことはあの人に」ということも考えそれを自分の中で固めて外へアウトプットしこの学校を成り立たせているのかもしれない。